「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
聞き覚えのない声が聞こえた。
気が付いたのはずっと前のことだが、それがいつなのかは分からない。
「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
確かにそうだな、どうやら体は無事のようだ。
礼の一つも言いたいところが、声の掛けようもない有様だ。
「そろそろ行かなくちゃ。」
「そうだね、そうだね。」
「あの、あ、、」
「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
そこで意識を失った。
『滲む汗 射し込む月 遅れてきてもなお鳴く蝉の声…』
懐かしい歌が、遠くで聞こえていた。
お友達 | 種別 | 近況 |
---|---|---|
たら助 | 鱈 | ところどころにいる |
まぐ助 | 鮪 | 記憶をなくしていた |
うさ吉 | 兎 | またとない機会と睨んでいる |
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to be continued…