2019年12月31日

「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
聞き覚えのない声が聞こえた。
気が付いたのはずっと前のことだが、それがいつなのかは分からない。

「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
確かにそうだな、どうやら体は無事のようだ。
礼の一つも言いたいところが、声の掛けようもない有様だ。


「そろそろ行かなくちゃ。」
「そうだね、そうだね。」
「あの、あ、、」
「ありがたいことだね、ありがたいことだね。」
そこで意識を失った。
『滲む汗 射し込む月 遅れてきてもなお鳴く蝉の声…』
懐かしい歌が、遠くで聞こえていた。


お友達 種別 近況
たら助 ところどころにいる
まぐ助 記憶をなくしていた
うさ吉 またとない機会と睨んでいる


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to be continued…